1冊の本から目くるめくような世界を垣間見て、旅に出ることがある。
もちろん、本の中での話。
旅に出たら、必要なのは地図。
普通の地図はすでに全てが書き込まれていて、
何の不自由もなく誰もが使いこなせて便利この上ない。
けれど、本の世界ではそうはいかない。
地図は後から出来てくるのだから。
例えるなら、ドラクエで謎を解くと新しい大陸が現れるような、そんな感じだ。
だから、止められなくなるのだ。
もっと、世界があるんじゃないかと、
まだ見ぬ大陸が眠っているのではないかと。
今年の初めに『天璋院篤姫』から始まった旅は、
いまだに止め処なく続いている。
世界中を放浪している人がひとつの場所に
しばらくとどまることを「沈没」という。
この言葉を借りるなら、今の私は幕末に沈没している。
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