スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

Posted by スポンサードリンク * - * -
<< 煮込み白菜 | 研究中 >>

ひとりよがりのものさし

数年前に出会った本。
坂田和實さんの『ひとりよがりのものさし』。
『芸術新潮』1999年1月号〜2003年5月号に
掲載されたものをまとめた写真とコラムの本。

ひとりよがりのものさし

JUNKな拾ってきたもの、サビサビな汚な色のもの、
動かない時計、遊んだら壊れそうなパチンコ台・・・
私の心がいいなぁと叫ぶ。
そして・・・まえがきを読んだ時、ホッとして涙が流れたのだ。

小さい頃、自分が好きだと思う品物と友達が選ぶものとが
ずいぶんとかけ離れていて、何か自分の感覚に欠陥でもあるのではと
思い悩んだこともある。

しかし、人は皆違う人格を持つのだから、
その選択が異なるのは当たりまえ。
僕達は美術や骨董という、日常生活から少し離れたものに対する時、
使い慣れた一人一人のモノサシを放り出し、
西洋の人達の美術史や、
昔の日本のお茶人の美意識に頼りきってきたようだ。

西洋の美術は、あの乾燥した地中海の強い光の中でこそ成り立つもの。
湿気が多い日本の、障子を通した柔らかい光の中ではトテモ、トテモ。
又、死と対峙し、余分なものを削ぎ落として
道を究めた初期茶人の見事な精神も、
僕のように縁側でセンベイバリバリ、
番茶ズルズル派の人間にはしょせん無理。

美しさは知識からは見えてこない。
自由な眼と柔らかい心がその扉を開く鍵らしい。
ムツかしい理論よサヨウナラ。
高い品物の中にしか美しいものがないと信じている人、ゴクロウさま。

僕はせいぜい寝っころがりながら、自分のモノサシに油を塗り、
使い込んで柔らかくして、何ともない身のまわりの工芸品から
美しいものを選択して行こう。
それは又、自分自身を確立し、
歩こうとする道を明らかにすることでもあるはずだ。

坂田和實 著 『ひとりよがりのものさし』より 新潮社


私のものさしは『乙粋kitchen』なのかもと最近思う。
乙粋道、まっしぐら。

そして、贋作インドカリー屋さんの机の上にひっそりと
この本が佇む姿が好きで、
いつも同じところに座ってしまう。
(写真の左上の隅にちこっと写ってます。)

ランキングに参加しています。
こちらを↓クリックで応援してね。
Posted by natsu * comments(0) * trackbacks(0)

スポンサーサイト

Posted by スポンサードリンク * - * -

Comments

Comment form




 

   

Trackbacks

Trackback url: