京都へ行くことが決まってから読んだ本に
老松 の
夏柑糖
というお菓子の話が出て来ました。
単なる偶然とは思えず、京都へ行ったら是非食べたいと思いました。
老松は、北野天満宮の東門にある
上七軒
の中ほどにある和菓子の老舗です。
上七軒 とは
北野神社東門の門前に形成された茶屋町のこと。
上七軒と呼ばれ、花街としての歴史は京都で
最も古い。室町期の天満宮改修の折、残った
用材で7軒の水茶屋を建てたのが始まりといい、
狭い通りに面して2階建ての町家が並ぶ。
奥まったところに歌舞練場があり、毎年4月、
ここで北野踊りが催される。
|
4月になると、萩から夏みかんが届けられ、
ひとつひとつ手作業で作られる夏柑糖。
9月までの夏だけの楽しみというわけです。
原材料は、砂糖、寒天、夏みかん。
それだけ。
添加物はいっさい入ってません。
両手に余るほどの大きさと重量感に、まず驚きました。
上蓋を取ると、切られたのはそこだけだとわかります。
どうみたって、中身を取り出すのだけでも大変です。
半分に切り分けた時の、
その香りにお菓子であることを忘れそうです。
夏みかんそのものを割った時の様な感覚。
なんて粋なお菓子なんでしょう。
食べる前にこれほど興奮するなんて!
ひとくち含むと、あぁ日本人で良かった♪と思い、
初夏の風がふわりと私の頬を撫でるようで、
心に凛としたものが芽生えました。
家をめぐる冒険
夏柑糖の話は、この本に載っていました。
家を買うまでの話とはほど遠いような話題ですが。
堀井和子さんも言ってます。
夏柑糖を食べてみて、
やはり日本人に生まれてよかったなぁと誇らしく感じた。と。
家を買う条件でも、家での暮らし方でも、
あぁ日本人で良かったと思えるそういう感覚を
忘れたくないですし、ふと感じられる生活が
とても大切だと改めて感じたのでした。
老松
京都市上京区北野上七軒
TEL 075-463-3050
OPEN 8:30-18:00
|
人気blogランキングへ
読んでくれてありがとう。
応援クリックが励みになります。
Comments
Comment form