山笑う。
今まさにそんな感じ。
街や公園の木々は芽吹き、
萌黄色に染まっています。
常緑樹は春の紅葉。
「山笑う」は春の季語。
「臥遊録(がゆうろく)」
という書物からの引用です。
春山淡冶(たんや)にして
笑うがごとく、
夏山は蒼翠(そうすい)にして
滴るがごとし。
秋山は明浄(めいしょう)にして
粧うがごとく、
冬山は惨淡(さんたん)として
眠るがごとし。
北宋の画家、
郭煕(かくき)の詩です。
葉桜になり始めた桜たち。
戦後植樹された桜は
60年以上が経ち、
植え替えが進んでいます。
この公園でも、
桜が植樹されました。
手前は植樹されたばかりの
若い桜。
落葉樹は、萌黄色のブラウスを、
羽織ったみたい。
昔の人々が見た山とは、
どんなものだったのでしょう。
もしかしたら、この風景と
そんなに変わらないのかも
しれません。
奥山と人里の境界、里山が
故郷の原風景なのは、
昔も今も変わりません。
日本人は、自然を敬い畏れ、
壊しながらも守ってきました。
「鎮守の森」は世界に誇る日本の
宝物です。
それなのに、他の国の森を
壊し続ける日本人はなんと
愚かなのでしょう。
と仰ぎ見るとひこうき雲。
飛行機で空を飛ぶ
夢を叶えた人間は、
それと引き換えにたくさんの
ものを失ったような気がします。
本当のグローバルとは何なのか?
ひこうき雲に問いかけてみても
答えは出ないけれど。
「山が泣く」ような季語が誕生しないように、祈りつつ。
「家笑う」そんな家庭を家族と共に育んで生きたいです。
大好きな抹茶ラテで、私も笑う♪
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